2018年の暑さと観測史上最高気温マップ
(2021年12月21日別のブログから移行)
今年の日本の夏は暑かった。
日本歴代最高気温も更新されて、新たな記録は埼玉県熊谷市の41.1℃となりました。歴代最低気温の-41.0℃とのバランスが崩れてしまいました。これは一大事です。
下の表は、現時点(2018年9月15日)での歴代トップ10の様相。各地点の日最高気温1位を用いています。
順位 | 地方名 | 地点名 | 気温(℃) | 観測日 |
---|---|---|---|---|
1 | 埼玉県 | 熊谷 | 41.1 | 2018/7/23 |
2 | 岐阜県 | 金山 | 41.0 | 2018/8/6 |
2 | 岐阜県 | 美濃 | 41.0 | 2018/8/8 |
2 | 高知県 | 江川崎 | 41.0 | 2013/8/12 |
5 | 岐阜県 | 多治見 | 40.9 | 2007/8/16 |
6 | 山形県 | 山形 | 40.8 | 1933/7/25 |
6 | 東京都 | 青梅 | 40.8 | 2018/7/23 |
6 | 新潟県 | 中条 | 40.8 | 2018/8/23 |
9 | 山梨県 | 甲府 | 40.7 | 2013/8/10 |
10 | 静岡県 | 天竜 | 40.6 | 1994/8/4 |
10 | 和歌山県 | かつらぎ | 40.6 | 1994/8/8 |
11地点中5地点が2018年の記録です。ほぼ半分。2018年に侵略されてしまっていますね。
でも、これはトップ10だけかもしれません。日本全体ではどれくらい2018年に侵略されたのでしょうか。
というわけで調べてみました。これはそういう記事です。
調べる対象は、現在も気温を観測しているアメダスや気象台全部。
データは気象庁のWebサイトに全部載っていました。地点のデータと観測史上最高気温のデータ両方です。
ありがたいですね。
あとはプログラムを書いてデータを引っ張ってきました。僕は今年からプログラミングを始めたのですが、プログラミングは楽しいですね!機械は嘘をつかないですからね!
言語はPythonで、テキストエディタ兼開発環境はIDLEというものを使いました。プログラミングは本やサイトで勉強しました。
Pythonの基本的な文法はpython自習テキストというサイトで勉強しました。文章が好き。Webスクレイピングについては本で勉強しました。
250ページ以上あるうちのまだ最初の37ページしか読んでいませんが、それだけでこのブログに書いてることは出来るようになります。全部読んだらインターネットの神になれるんじゃないでしょうか。
頑張って書いたプログラムを実行すると気象庁から目的のデータを引っこ抜くことに成功しました。
それを元にエクセルでグラフを作りました。以下はその結果です。
多い年は上から
順位 | 年 | 地点数 |
---|---|---|
1 | 2018 | 210 |
2 | 1994 | 173 |
3 | 2013 | 90 |
4 | 2007 | 62 |
5 | 2015 | 54 |
となっています。全地点数が930なので、約23%の地点で2018年に観測史上最高気温を記録していることになります。やっぱりすごいですね。グラフを見て分かるように、何となく新しいほど地点数が多いですね。これが噂の地球温暖化って奴ですか!?
これは将来が思いやられる…。っておや?このグラフは?
早急に補正しましょう。
補正後の順位はこちら
順位 | 年 | 値 |
---|---|---|
- | 1876 | 0.333 |
1 | 2018 | 0.228 |
2 | 1994 | 0.225 |
3 | 2013 | 0.103 |
4 | 1942 | 0.085 |
5 | 2007 | 0.070 |
この補正方法が適正かどうかは分かりませんがこれしか思い付きませんでした。一番値が大きくなったのは1876年になりました。ただしこれは、全観測地点数が3(札幌、函館、東京)の時代のもので誤差が大きそうなのでランキングからは除外しました。古い年はそれ以外に1942年が入ってきています。また、2018年と1994年の差もほぼなくなりました。この表を見ても地球温暖化は確かに進行中のようですが、最初に見たときほどで急ではないようです。その間に多治見市民は北海道に移住しましょう。
…というわけでした。結論やっぱり2018年の日本は暑かった!!
なんか物足りないので特に意味のないこと調べたり作ったりしました。
1位を観測した年が古い地点
順位 | 地点 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 函館 | 1876 | 1999年とタイ |
2 | 金沢 | 1902 | |
3 | 寿都 | 1904 | |
4 | 潮岬 | 1915 | |
5 | 敦賀 | 1917 | 1918年とタイ |
1位を観測した日が早い地点(北半球)
順位 | 地点名 | 月日 | 年 |
---|---|---|---|
1 | 遠軽 | 6/3 | 2014 |
1 | 生田原 | 6/3 | 2014 |
1 | 北見 | 6/3 | 2014 |
1 | 留辺蘂 | 6/3 | 2014 |
1 | 美幌 | 6/3 | 2014 |
1 | 境野 | 6/3 | 2014 |
1 | 紋別小向 | 6/3 | 2014 |
1 | 鹿追 | 6/3 | 2014 |
1 | 駒場 | 6/3 | 2014 |
1位を観測した日が遅い地点
順位 | 地点名 | 月日 | 年 |
---|---|---|---|
1 | 伊達 | 9/18 | 2012 |
2 | えりも岬 | 9/16 | 2012 |
3 | 金沢 | 9/8 | 1902 |
4 | 北大東 | 9/7 | 2017 |
4 | 朝日 | 9/7 | 2004 |
4 | 山田 | 9/7 | 2010 |
タイ記録が多い地点(同じ年は除く)
順位 | 地点 | 年の数 | 年 |
---|---|---|---|
1 | 六ケ所 | 3 | 2011,2004,1994 |
1 | 休屋 | 3 | 2016,2004,1999 |
1 | 志多阿原 | 3 | 2018,2016,2006 |
2位との気温差が大きい地点(同じ年は含む)
順位 | 地点 | 気温差 | 1位の気温 | 1位の年 | 2位の気温 | 2位の年 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 深浦 | 2.8 | 37.9 | 1978 | 35.1 | 1984 |
2 | 大潟(秋田) | 2.3 | 38.1 | 1978 | 35.8 | 1978 |
2 | 青梅 | 2.3 | 40.8 | 2018 | 38.5 | 2001 |
4 | 苫小牧 | 2.2 | 35.5 | 2007 | 33.3 | 1994 |
観測史上5位の日最高気温が高い地点
順位 | 地点 | 気温(℃) | 観測日 |
---|---|---|---|
1 | 多治見 | 40.4 | 2018/8/6 |
2 | 美濃 | 40.0 | 2007/8/16 |
3 | 甲府 | 39.9 | 2004/7/20 |
4 | 館林 | 39.8 | 2015/8/5 |
4 | 江川崎 | 39.8 | 2004/7/30 |
6 | 熊谷 | 39.7 | 2000/9/2 |
6 | 名古屋 | 39.7 | 1994/8/7 |
8 | 天竜 | 39.5 | 1995/8/4 |
9 | 佐久間 | 39.4 | 2013/8/11 |
9 | 岐阜 | 39.4 | 1983/8/15 |
観測史上最高気温が低い地点
順位 | 地点 | 気温(℃) | 観測日 |
---|---|---|---|
- | 昭和 | 10.0 | 1977/1/21 |
1 | 富士山 | 17.8 | 1942/8/13 |
2 | えりも岬 | 26.2 | 2012/9/16 |
3 | 礼文 | 28.9 | 2018/7/29 |
4 | 鷲倉 | 29.0 | 2015/7/13 |
5 | 本泊 | 30.1 | 2018/7/29 |
6 | 米岡 | 30.3 | 2018/7/30 |
7 | 菅平 | 30.4 | 1994/8/15 |
8 | 声問 | 30.5 | 2005/8/12 |
9 | 焼尻 | 30.7 | 1983/8/17 |
10 | 酸ヶ湯 | 30.8 | 1978/8/3 |
10 | 奥日光 | 30.8 | 2018/7/15 |
そして最後に、観測史上最高気温マップです。これが一番時間かかりました。実を言うと一番作りたかったのはこれ。
関連するかもしれないサイト
2018年の猛暑 (日本) - Wikipedia
気象庁 | 日本の異常気象